<父>
父が社長をしている会社で、65歳の元公務員のおじいさんを雇ったそうだ。
「まじめで頭が切れて礼儀正しい人なんじゃけどの。」
「何か不満なん?」
「初出社のとき『私の部屋はどちらですか?』じゃと。」
社長室すらないのにね。
<母>
居間で母がグーグーいびきをかいて寝ていたが、ハッと目を覚まして
「今、私いびきかいてた?」
と聞くので、気を遣って
「いや。かいてないよ。」
と言うと
「嘘ばっか。かいてたでしょ。」
だったら聞くなよ。
<両親>
うちの両親は、母の方が7歳も年上の姐さん女房なんだけど、父によると
「出会った頃は同い年だった。」
らしい。
深く追求すまい。
<弟>
俺「俺、何着ても似合わんけど、柔道着着たときだけはみんなにめっちゃ似合うって言われてん。」
弟「足が短いってことね。」
たまには兄にも自慢話させてくれ。
<彼女>
デートの前日に彼女からメールが送られてきた。
「今、ふうさんのために下の毛処理したよ。完璧。」
こっそりやってくれたら完璧。
<友人Bさん>
「私、岩博士なんだよ。何でも聞いて。」
と突然Bさんが自慢げに言うので、
「岩博士?岩見て花崗岩とか火山岩とかわかるの?」
と聞き返すと、
「ううん、そんなのわかんない。ぱっと見て『あの岩は3トン!』とか当てられるの。」
それ当てずっぽうだろ。
<同僚Kさん>
仕事の休憩中に、自販機で缶コーヒーを買おうとして財布から小銭を一枚チャリーンと落としてしまった。
するとそれを見ていたKさんが、
「ふうさん、1円落としましたよ。1円硬貨。」
拾いにくいから金額を強調するな。
<後輩Tくん>
Tくんのうちに遊びに行ったら、部屋にロリロリなアニメやエロゲが散乱してたので、
「Tくん、こんな趣味やったんや?」
と言ったら、
「僕、学生の頃モテなくて彼女ももちろんいなかったんですけど、学生時代の恋愛って特別でしょ。そのときしかできないじゃないですか。ロリコンだから女子高生が好きなんじゃないんです。仮想でもいいから、当時できなかったことを体験してみたいだけなんです。だめですか?」
案外深いな。
<部長>
雑然と書類や事務用品が散らかっている部屋を見かねた部長
に「たまには掃除しなさい。」と叱られてしまった。
掃除の前に、蛍光灯が一本切れていたので電器屋で買って帰って付け替えると、部屋がさっきよりずいぶんと明るくなった。
するとそこを通りかかった部長が
「おお、かなり片付いたじゃないか。」
まだ片付けてない。
<受付Oさん>
Oさんと部長の失敗について話していた。
「もー、いつもおもろい失敗してくれるから、飲んでたコーヒー吹いてもーたよ。」
「ふうさんコーヒー好きなんですね。私コーヒー苦くて苦手なんですよ。」
そこ食いつくとこ違う。
<友人Yくん>
大阪の地下街のある場所に女の幽霊が出るという噂があるんだけど、それを聞いて、昔その近くで働いてた頃、夜中にそこを通ると必ず柱の陰に不気味な女性が立っていたことを思い出した。
そこで当時同じところで働いていた友人Yくんに話を聞いてみた。
「あー、あの女ね。単価の安い売春婦かと思ってたわ。」
急に怖くなくなった。
<俺>
高校時代、「山田太郎」というあだ名をつけられたことがあった。体型がドカベンみたいだったかららしい。
だったら「ドカベン」でいいだろ。