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バスの降車ボタンを押すのにドキドキする。
ボタンがあれば何となく押してしまう位ボタン好きなボクなのに。
彼女の家に電話したら父親が出てしまったようなそんなドキドキ感。
目的のバス停に彼女の父親が居たらどうしよう。
そんな妄想がますますボタンを押すのに抵抗を感じる。
ので、誰かが押すのをひたすら待つ。
どこまでも他力本願だけど本当にバス停に彼女の父親が居たらどうしよう。
けっこう厳ついお父さんだ。殴られたらタダじゃ済まない。
怖い。痛い。きつい。いやだなー。
えーぃ。ボクの彼女に対する想いはそんなものだったのか！
そんなんじゃない！潔く殴られようじゃないか！！
と、覚悟を決めたけど、殴れるも何も
今、ボクには彼女が居ないって事に書いてて気付いてしまった。
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結局は誰も中々押さない時もある。
自分で押すしかないかと腰を上げたところで誰かに押される。
最も恥かしい瞬間。最も降車ボタンを押すのにドキドキする理由。
押すならもっと早く押せよ。
どうせなら、こういうボタンにしてくれれば瞬時に押せる。気がする。
・『非常用』とか『押すと危険』とか表示付けする。
・どうせなら一目で分かるようにドクロマークのボタンにする。
・ボタンが光ってる。
トキメクボタンたち。魅力満載すぎて目的のバス停に近づく前に押してしまいそう。
みんながみんな押してしまうんじゃないか。ピンポーン。早撃ちコンテストか。
一番早い人がその場で降りられる。
そして運転手だけが忙しい。
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ボタンを押した時の効果を変えてみたらどうだ。
ボタンを押したら
・解答権が貰える。
・更にボタンが光る。
・バスがガス爆発する。
バス側が出すクイズに必死になってボタンを押し解答する。
見知らぬ隣人と一緒に答えを出す事によって得る一体感。それが縁になるかも知れない。
盛り上がるバス車内と光りまくりのボタン達。
出会い系な面も踏まえながら、いつでもイベント満載。
降りたくもなくなるそんなバスコミュニティー。
でも、最後にはバスがガス爆発。
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乗るバス自体変えてみたらどうだろ。富士サファリパークのバスみたいなやつ。
色んな動物のイラストが描かれてる。楽しいぞー。
想像するだけでテンションも上がってくるね！
ボタンも難なく押せそう。
しかし、サファリパークの歌ってどうなんだろ。
『ホントにホントにホントにホントにライオンだ！
近すぎちゃってどうしよ。可愛くって〜。富士サファリパーク！』
うかれすぎちゃってるのか。それともライオンが近づいてきてパニッくっちゃってるのか。
どっちにしろ、やっちゃった感じが漂ってる。
どうせなら、松島トモ子かムツゴロウさんに歌ってもらいたい。
ライオンだけにリアルさが滲み出る。
ちなみにボクが思う究極のラブソングと言えば『一休さん』だ。
「好き好き好き好き好き好っき愛してる」どれだけ好きなんだ。
そして、ボタンの話は何時の間にか無くなってしまっている件については触れないように
『ピンポーン』
結局はネタも尽きて逃げたい時には
こんなにも早く降車ボタンが押せるって事だけが分かった。
では。
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